takashiskiのブログ

覚書の殴り書き

前職とか近況とか

この記事は退職者アドベントカレンダーその1の6日目の記事です。

adventar.org

新卒で入社し、3年程度勤めた会社を辞めて無職になりました。

色々(新卒退職本的には)面白い、書きたい話はあります。しかしあまりにも特殊な会社に入りすぎたため、知っている人が見れば「あ、これうちしかないな」とわかってしまうので一般的にやばい部分だけにしたいと思います。

あらすじ

読み飛ばして問題ないです。

就職活動失敗気味の最後の最後で面接を受けて入社を決めた会社の部署が、入ってみれば事前に受けていた説明と悪い意味で全く異なる状況であった。新卒でどういう振る舞いが適切かわからない状況で他に新卒や近い立場の人間が誰もいなかったため相談できず、かといって状況が改善されるわけでもなく、しばらくしたら案の定事業縮小となった。縮小にともない異動が発生し、別部署へ。しかし別部署に異動したにも関わらず新しい部署の仕事に加えて何故か前の部署の仕事もやることになる。新しい部署は事前にちらちら聞いていた話には面白そうなものつくってるなーという感じであったのに、蓋を開けてみればいかにも大企業的な完全外注。社内で要件どころか要求すらまともに決定できず/せず、ふわっと投げて先方にいい感じに作ってもらってその結果市場の需要とのずれが発生して全然売れないorなんかしらのトラブルが起きる、ということを繰り返している部署だった。この会社はその部署が主力製品となっているが実際には前述の問題があるため赤字製造部門で、ほかの製品を開発して縮小していこうという考えで動いている人たちもいるがどれもいまいちな様子。そして主力製品のトラブルは後継機へフィードバックされないまま外注での開発が続き、どんどん体力だけが奪われていく。私がやっているのは誰一人使い方を把握していないし利用想定が定かでない機器の動作確認や目的が明示化されていない、当然検証項目が定まっていない/やり方を聞いても教えてくれない検証作業と、外注先へのメールでの進捗確認や動確検証時の不具合報告・対策確認だけ。最初の部署では一人エンジニアで専門外の仕事を振られて誰にも相談できない状態で泣きながら手探りで開発していたものの、開発ができていたので日々新しい知見が得られていた。新しい部署ではただひたすら真綿で首を絞められるよう。組織体制が変わり、かかわりの薄い、開発体制が整っている機能している様子の別部署とのかかわりが出てきた。その部署への転属も検討・進めてより良い返事をいただけていたものの、この会社に関わりたくない、一刻も早く縁を切りたいという気持ちが強くなってしまったため退職を決める。特に後半の2年程度、体力がひたすら奪われていたためそれまでは積極的に参加していたゲームジャムやハッカソンも公開されると申し込みはするものの開催日が近づくと体力的な辛さと今のスキルでできることが全くないように感じてキャンセルをするようになってしまっていた。趣味も含めて実質モノづくりができていなかったため自分のやれることがわからない/自信がないというか何がしたかったんだっけなんもわからん状態になっていた。興味がある会社にはスキルセットが不足している。現状のスキルセットがとても中途半端なので前職関連業界にも売り込むには弱い。転職活動にも踏み切れず無職となる。

やばかった点

特定材料があまりにも多いのである程度共通で誰にでも心当たりがありそうなところだけ書きます。

専従者がいない(最初の部署)

最初の部署は入社時に新しく立ち上げられた部署で、その兵隊として私は雇用されました。入ってから知ったのですが、ほかの人はすべてほかの部署との兼任、しかも責任者など忙しめの人ばかりでした。新部署は実質片手間で進められていたのです。研究開発部門というわけではなく、すでに研究開発が終わっていて、製品化をするぞ!という部署でした。無理です。

やり取りがすべてメール(2番目の部署)

タスク管理ツールやチャットツールが導入されているにも関わらず、非合理的な理由で全て使用されていませんでした。代わりにすべてメールか口頭でした。突然「○○の件調べておいて」だとか「返答しておいて」と言われて「どこにその資料あります?」と聞くと「メールCCいれてたでしょ?」と帰ってくる状態でした。メールも検索性を高めるように共有されているわけではないので頻繁に上長本人しか把握していない状態になりました。

のちにわかったのですが、システム管理者に相当する人間が相当雑でした。ツールをいれるだけいれて使い方の確認の機会を設けなかったり、運用ルールを定めたり周知する活動を実施せず、プロジェクトごとに好きなように運用しろと丸投げしていました。各々が今までの自分のルールを新しいツールに対して適用しようとするから単に「使いにくい」という判断が下されて使われなくなっていく状態でした。それだけでなく、管理者によるやらかしが色々あったっぽいです。その中でも特に「こいつ何やってんの馬鹿じゃないの?」と思ったのは「タスクの締め切りが過ぎてしまってアラートが出ている状態」のときに「締め切りを本日または先に再設定する」という指示を出し、勝手に締め切り日を変更していったことです。社内開発のマイルストーンな締め切りだけならよいのですが、「〇〇へ提出する資料を用意する」みたいなタスクの期日を勝手に変更するものだからタスクリストとしてすら機能しない状態でした。締め切りは常に過ぎていない。今日は8月32日。いいね?

脱線しました。上長はタスク過多で遅延が目立つ状態だったので重要な決定を伴わない検証や雑務を私が巻き取って重要な決定を早く回せるようにするということが私の配置理由や目標だったはずでした。しかし、その上長はやたらと文書化を拒むので私が仕事巻き取ることが全くできませんでした。例えば、動作不良の機器が送り返されてきて、故障個所を確認して交換部品の手配などをする仕事がありました。確認する項目は決まっていて、不良が起きる部分も構造に起因する問題なので大体決まっていました。この作業は重要な意思決定に時間を割くべき人間だけが行う作業ではありません。しかし、彼が文書化をしないために誰も引き取れませんでした。部分的に彼がやっているときに一緒に作業をすることで表層的な部分だけは巻き取りましたが、そこで発現しなかった別の不具合や特殊な連絡先に関しては彼の頭の中からその都度引き出す必要があったため完全に巻き取ることはできませんでした。結果、とても忙しい時期に隙間なく詰められた重要な打ち合わせの隙間を縫って彼が動作確認・発注などをしていました。

タスク管理は彼の頭の中やPCの中だけで閉じているため、外からは全く分かりません。最終的にタスク管理を明示的にしていないことが原因で大量のタスク漏れでスケジュールが遅延したり、その遅延に伴う作業期間の短縮が発生しました。その際、私に彼しか知らないタスクが投げ込まれました。当然理解が不足しているためミスが発生しました。このミスは私の作業結果を上長が確認した上で提出されることになっていたので本来は差し戻されて発生しないものでした。しかし、彼が確認を省略したためにミスをしたものが提出されてしまいました。これにより当然動かなかったので何故動かないのかの検証という新規タスクが発生し、最終的に私のミスが原因であったことが発覚しました。その際に上長確認が省略されたことが無視され、全面的に責任を押し付けられました。「この人は今後もこんな感じなんだろうな」とおもったのでやめるきっかけの一つになりました。

「開発者以外はメモリが4GB」かつその理由が合理的でない(会社全体)

開発メンバーとそれに準ずる人は必要と思しきスペックを自己申告でできていました。ただし実質ノートPCのみ。

よくある話だと思いますが、事務は派遣の人が入っていました。請求書の作成・発送などが彼に割り振られていたのですが、ある日「PCが重すぎるんですけど何かわかりませんか」と相談されました。 そういえばいつの間にか「パソコンの大先生」枠にもなってました。いい年してメールの設定がわからないと丸投げしてくるな。

脱線しました。相談を受けたので、とりあえずやりたい動作をきいてみたところ、単にPDFを開いて印刷したいだけとのことでした。開いて表示されるまで3分はかかっていました。別段ファイルサイズが大きいわけではありません。万事が万事こんなかんじでもっとひどい時もある、ということでした。

HDD+メモリ4GBにしても重すぎたので、色々確認してみました。ちょっとはましになるんですけど、やはり基本的にスペックが低すぎる、というのがありました。

悪しき文化でチャットツールが用意されているにも関わらず、何故か人はとりあえずメールで送って口頭で指示を出します。しかし、ファイルの展開が遅れるため、返事が必ず遅延します。非同期的なのに同期的にやりとりが行われ、なるべく早く用意しなければならない故に優先度が低くないために、ほかの相談やヒアリングをしていても割り込みで確認作業が発生しました。このせいで私の作業も細切れにされるので勘弁してほしいと思い、総務へ相談に行きましたが「開発メンバー以外はすべて4GB+HDDで統一されている」「一人に入れたら全員変えなければならない」「いくらかかると思っている」「贅沢だ」などという返答でした。いくつか質問をしたところ「現状でもなんとかなってる」とはいうものの「OneDriveを開くとしばらく読み込みで固まる」など彼らも不便を感じているはずでした。それなりの給料をもらっているはずなので時間単価もそれなりのはずなのですが、読み込み待機による作業の中断やそれに伴う集中の途切れよりもたかが知れてる金額の出費を抑えることを優先する考えを感じました。彼らから見える材料から導き出される論理ではそれがより良い解であったのかもしれません。「ああ、この人がいる限りはどうでもいい不自由を強いられ続けるんだな」と思ったのもやめた原因です*1

根本的に思想が邪悪な人が多い(一部人物、主観)

関わる仕事の中で、外部とのやり取りが伝言ゲーム化して明らかにすれ違いが発生している箇所がありました。「このすれ違い方は根本的に前提条件が伝わっていないのではないか」「直接やりとりさせるべきでは?」「情報を整理するべきだ。それだけで最終的に作業にかかる時間を半分以下にできるはず」と思い、そのやりとりの担当者へ提案を行いました。返答は以下のようなものでした。

「前提条件など情報を十分に引き出せていないのは先方の営業の努力不足である。彼らの仕事は我々から十分な情報を引き出すことである。彼らが情報を十分に得られていないというのであればそれは先方の営業の努力が足りていないだけだ。我々が資料を積極的に作る必要はない」

「我々が意識すべきことは我々の作業時間の最小化だ。彼らの作業時間はどうでもいい」

どんな生き方をしてきたらこんな思想になるのでしょうか。とても囚人のジレンマ的です。どう考えても協力してやればお互いの作業量が最小化でき、結果としてより早く成果物が準備できます。そもそも、状況としては我々が我々だけでは製品を開発できないので外注を依頼している状況なので、なぜこんな考え方ができるのか不思議でしょうがなかったです。

社内政治と戦ってきた結果なのかもしれませんが、こういう思想の人とは関わってはいけないと思ったのが辞める原因の一つでした(中心人物の一人でした)。

最近の活動

前職のおかげですっかりモノを作ることができなくなってしまっていた*2ので、リハビリをしています。

もっぱらキーボードを制作しています。おかげで以下のことができるようになりました。

  • KiCADを使った簡単なプリント基板の設計
  • KiCAD出力データを使ってプリント基板を発注(Elecrow, ALLPCB, FusionPCB)
  • AVRとarmちょこっと
  • 昇華転写
  • カッティングプロッター
  • CorelDRAWを使った昇華転写印刷用データの作成とその半自動化(VSTA/C#を使ったマクロ製作)*3
  • レーザー加工機の簡単な調整*4
  • 簡単な塗装*5
  • 3Dプリント*6
  • tampermonkeyによるブラウザ開いた時の処理実行

会社を辞めるちょっと前ですが、Maker Faire Tokyoにも出展として参加しました*7

名前空間をきるというか絶縁をとりたくなったというか、キーボードアカウントを別に作ってもっぱらそっちで活動しています。このアカウントでは原則キーボードのことは呟きません。逆にキーボードアカウントではキーボード制作に関係すること以外の情報は極力排除しています。

絶対知られたくないってほどではないので隠してもいませんが、積極的に公表するつもりもないので興味のある方は最近キーボード制作で盛り上がっているあたりを覗いてみてください。たぶんすぐ見つかります。

今のところ、キーボードを複数設計し、キットとして販売しています。今月も一つ公表予定です。

ついでにこの前の記事にも貼ってある、今使ってるキーボードの画像を貼っておきます。ベースはXD75という市販のキーボードで、JIS風配列を定義して使っています。キーキャップフォントはElectroharmonixとComicSans、あとDFポップ体です。yukakumadogもあった。一番癖がある点としては、スペースバー含めすべてのキーが1単位サイズ(1uサイズ)であることです。親指キーが3x2の合計6キー設けることができており、親指により多くの役割を割り振ることができています。

f:id:takashiski:20181204002132j:plain

現状無職です。あらすじの通り、次の当てはありません。

リハビリがてら熱中してるものづくりがちょっとお金になりそうですが、東京で一人暮らしするにはとても足りない金額です。

ひとまず実家の愛知に戻ります。「こいつ面白そうだな」って思ったら愛知で勉強会や会社見学などお声かけいただけると幸いです。愛知にこだわりはない、というかできれば実家からは出たいので他の地域も歓迎です。最終的には長野市あたりで暮らしたい。山が見えないと不安になる。

ひとまず、先日の大垣であったmini maker faireでいくつか面白そうな団体見かけたので調整してそこらへん遊びに行かせてもらうかもしれません。頭のおかしい人々の頭のおかしい成果物は大好きなので今後も可能な限り見に行きたいです。

直近だとNGK2018BのLTにキーボードネタで登壇します。夜の部も出る予定です。

*1:彼らも彼らで先方への提出遅れるとやばい書類とかの作成要求が作成期日がぎりぎり迫った状態で降ってくることがたびたびあったようで、なかなか大変そうでした

*2:何かやろうとするけれども、まとまった元気な時間がとれないせいで大体何もできず、たまに元気な時も「なんもわからん」ということに気づいて手が止まってしまう

*3:AdobeWindows進出により、レーザー界隈以外ほとんど使われていない状態で、ぐぐっても日本語どころか英語情報もいまいちで誰にも相談できなくてなかなか辛かった

*4:LY3020とかK40って呼ばれてるCO2レーザー加工機。安い。興味がある人や調整話をしたい人はご連絡ください

*5:アクリルがあんまり好きじゃないので木板塗装して加工してる

*6:SLA。水洗いレジンは辛い

*7:キーボード製作者有志の団体で出展