スマフォスロットイン系HMD Advent Calendar 2014 - Qiita
の二日目、「ダイソー商品でGCB作ったり再設計した話とか」です。
アドベントカレンダー用なのでGoogleCardboard(GCB)自体の話はごっそり省略させていただきます。文化祭で出店するために、加工しやすくしましたよーっていう話が主になります。
以下は実際に作ったものの正面写真です。その他の画像は後ろのほうにあります。
発端はいろいろあって大学の文化祭でGCBを作らせる出し物をしよう!ということになったことから始まります。
時間かかりすぎぃ!
GCB、手加工だと作るのに時間すっげーかかります。初回二時間程度かかりました。差し込み穴と差し込み突起が多くて、直線にきれない部分が非常に多いからです。
時間がかかるのにはダンボールという素材の加工しにくさもあります。突然刃が斜めに持っていかれたり、繊維が刃についてきて素材が破れたり・・・。何よりもダンボールというのが想像よりも頑丈で、脆弱なんです。
そういうわけで、そんな二時間の苦行を文化祭中に金払ってまでやりたい人はいないでしょう。こっちとしても全く人が回らないのでやりたくありません。
現実的に達成しないといけないこと
文化祭での一出展です。30分程度で加工が終わるようにしたい。
対象はオープンキャンパス兼ねているので、高校生か、それ以下を考えています。カッター工作に慣れている人はいないでしょう。大学生でもそういません。何枚か切り刻むと加工になれてきますが、慣れてない人を対象にしないといけません。
対策
まず、設計を見直します。可能な限り直線のみで構成される設計に直します。
次に、素材を見直します。幸い識者にプラダンの存在を教えてもらい、それにすることにしました。副作用で、ヒンジ部分が作りやすくなりました。やったー。問題点も一応あるのですが・・・。
どんなもんができたか
直方体の展開図×2な感じにしました。これなら直線部分が多くて切りやすいはずです。
内箱の奥行がレンズのだいたいの焦点距離に合わせて作ってあります。大体50mm程度で、今回は50mmで作りました。あとから40mmのほうがいいかもしれないことに気付いてしまいました。高さと横幅は他の人の持っている携帯がiPhoneか4inch程度のandroidが多かったので、自分のXperiaZ5インチの液晶が収まるサイズがあればよいだろう、と(確か)60mm x 120mmに設定してあります。
外箱はそれがジャストで収まるサイズで縦横設計してあります。プラダンの厚さ分だけそれぞれ加算した形です。奥行は手前の顔を収める曲線部で+20mm, 携帯を収めるスペースとして奥に10mm確保して80mmにしてあります。
レンズ穴はコンパスカッターを手に入れたのでそれを貸し出して行います。レンズ穴は直径32mm程度で、そのサイズの穴をあけるとうまい具合にはまってくれて、前後からのサポートをしなくてよくなりました(ゆがんでる可能性があるので本当はよくありませんが・・・)。
接着は養生テープです。安っぽい。
センターガイドとして、液晶と接する部分に縦棒をはめ込んでいます。画像のものは試作品で、切る場所がずれてしまったため二重になっちゃっています。
材料はほとんどダイソーで揃えました。
- ミニルーペ
- A3プラダン(3mm)
- ゴム紐12コール
- マジックテープ
スポンジはホームセンターで売っている隙間埋め用のながーいスポンジテープです。10m200円くらいでした。これがすごく優秀で、プラダンの断面が顔にあたるとチクチクして痛いので、アイソレーターとして買ったきたんですが、携帯を入れる蓋の内側に貼ることで、携帯がずれることを防止してくれています。ないと携帯吹っ飛びます。
それとコンパスカッターも買いました。ホームセンターで500円くらいでした。そのあと大量のミニルーペを求めてダイソーを三件梯子しているときに、ダイソーでもコンパスカッターが存在することを知って、一本買いました。普通に使えます。
プラダンはヒンジ部分作るのが楽でいい感じ。切断してしまっても養生でつなげばいいし、はがしても素材が痛むこともない。普通の切断にしても、目の真ん中にカッターを入れればすごく簡単に、きれいに切断できます。A3から二個作れます。
印象
そこそこ見栄えよくできたと思います(養生テープ以外)。
二重箱でガチガチになっているので、持った感じかなり頑丈に感じます。握っても全然崩れない。
今回安さと加工しやすさと汎用性メインで作成したので、正直見え方はよくないです。目の前に短い正方形液晶の携帯があって、そこの真ん中に3D映像が見えてる感じになります。500円ですし(震え声)
プラダンはなかなかよいですが、問題点として光が透けることがあります。色々な色を買ってきて試してみたんですが、黄色はひどいもんで、目がちかちかします。テスターには「別に気にならない」といわれましたが、私は気になりました。
それと、眼鏡用に左右の多いを切り落としたのですが、これないと結構周囲のモノが見えてしまい気になります。外開きのおおいを付けると見えなくなっていい感じです。
文化祭当日
実際の工作者の工作時間は20分~1時間程度とかなりばらつきが出ました。ほとんどの人は一時間程度かかっていました。工作者は小中学生親子や高校生、高校生親子などで、親がいる場合は親が大体作っていました。子どもよりも夢中で。いいことです。
時間がかかるのは、私どものオペレーションが当日朝に穴だらけではじまったのが原因の大半です。それと、カッターナイフの扱いになれていなくて、慎重に扱っていることもすこしあるのかな、という感じでした。
まとめ?
ちょっとシンプルで、ちょっといい外見で、ちょっと頑丈なGCBクローンが500円で作れました!!!おもちゃには十分いい!
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まだまだ在庫ありますので欲しい人はtwitterに連絡ください!(takashiski(@takashiski) | Twitter)赤字と20個分の材料の山があるんです!
長野県北部にお住まいの方は信州大学工学部図書館に16日火曜日の15~17時の間にきていただければ工作する場も用意しますよ!平日の昼間です!学生くらいしか無理!
次の人
投稿時点では、残念ながら明日明後日は投稿者がいないようです。
なので次は飛んで、5日金曜日でitachinさん(itachin (@itachin) | Twitter)で、「今まで作った紙製HMD」です。こうご期待!
次は3日水曜日はsacokoalaさんの以下の記事になりました!
まだまだ空きいっぱいありますよ!書いてみませんか!
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