突然思い立って、ジャンクヘッドホンを買いました。
ゼンハイザーのHD595です。
状態は最悪で、イヤーパッドは内側からスポンジが飛び出てます。 よくわからない匂いがべっとり沁みついていましたが、どうやらたばこ臭だったようです。
洗浄
そのままだと匂いもきついしべたつくし、ぼろぼろ崩れるというような状態だったので、一旦解体・洗浄をしました。
薄めた食器用洗剤、最強。
イヤーパッドは完全に使い物にならなかったです。
動作確認
一通りばらして、触れる程度になったので音のチェックをしました。 全くなりません。 抵抗値測定をしたところ、かなりでかい値が出ました。どこかで断線しています。
とりあえずばらして、ケーブルのチェックをしました。ケーブルは無事でした。 ということは、ヘッドホン内~ドライバーの間のトラブルです。
確認していったところ、ドライバーがダメなようであることがわかりました。
調査
修復事例を探したところ、どうやらゼンハイザーはドライバーを修理用に単体販売しているようです。
結論から言いますと、ゼンハイザー公式サイトではすべて品切れになっていました。
公式ドライバーが手に入らない。どうしよう。
調査2
困った時はaliexpressで調べます。
なんかそれっぽいのがでてきました。
なんか違うけれど、これを手に入れてみようと思います。
交換部品現物チェック
届きました。早かったです。
届いたのは、40mmφのドライバーでした。カタログ写真通りですが、そのままではHD595のハウジングに固定することはできません。
ちょっと悩んだのですが、別に元通りのヘッドホンにしたいわけではありません。
色々記事を見ていったら、接着剤で接着している人をみました。
また、3Dプリント部品でヘッドホンを修理している人もみかけました。
というわけで、スペーサー兼固定具を作って、連結は接着剤という方針にしました。
モデリング
実寸を測って、嵌め合いを見ながら最終的に以下のようなモデルができました。
これを適当なPLAで印刷しました。
組み立て
HD595の樹脂部品との嵌め合いはばっちりで、ドライバーとの嵌め合いは接着でばっちり。
ドライバーの極性はサインペンで赤線が引いてあったのでたぶんそっちが+のようでしたが、念のため確認。 ググったら「乾電池で挟んで、膨らんだほうが正しい極性!」って書いてあったのでそれで試しました。 赤線が+でした。
適当に組み上げたら完成!
音
ぼやけた音はしません。
複数人の声が同時に流れても、ぼやぼやせずに聞き分けができます。
音楽に関しては「こんな音もなってたのかぁ」「こんな感じでなっていたのかー」という感じに色々はっきり聞こえます。楽しいかどうかは別。
しいて言うなら、Splatoon3をやるときに射撃音などが刺さります。たぶん高音? セブンプレミアムのイヤホンのめちゃくちゃ不快な高音とはまた別の辛さを感じるタイミングがあります。
また、全体のバランスがどうかといわれると、良くないんじゃないかと思います。
なんにせよ、元のHD595の音は一度も聴けてないので、元に比べてどうなのかはわかりません。
わかりませんが、とりあえずpoyatuのドライバーはそんなに悪くないんだということがわかりました。
〆
装着感はいいので、ATH-AD900に飽きたときに使おうと思います。