この話は振動ユニットに関する話を
- 機材調達編
- 組み立て編
- 運用編(PC向け)
の三篇に分けて行う予定です。主に自分の備忘録です。
この記事は機材調達編です。
話の都合で先に運用編を書きました。
どんなものが必要か
揃えなければいけないものを列挙します。
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壁や床の向こうに人が住んでない環境
- 取り付ける椅子
- 振動ユニット
- パワーアンプ
- スピーカーケーブル
- (アンプと音声入力をつなぐ)オーディオケーブル
- (必要なら)ねじ、ワッシャー類
- ドリルドライバ
壁や床の向こうに人が住んでいない環境
振動ユニットはサブウーファだと思ってもらって構いません。振動を空間に向けて流すかモノに向けて流すかの違いです。低音は貫通します。壁程度なら平気で突き抜けます。対策は空間をあけることです。距離で減衰します。
鉄筋コンクリート造の物件なら大丈夫なのでしょうか?
取り付ける椅子
座板と背板が木製のものをお勧めします。最強は児童生徒が使ってるあの椅子です。新品を買うといいお値段をします。たまに中古屋で売られています。長時間座るには厳しいものがあります(硬い)が、振動がダイレクトに伝わってくれるので非常に良いです。
座り心地を求めるならば、ホームセンターやamazonで売っているような安いオフィスチェアがいいでしょう。大体底面が木板です。以下のように5000円くらいからあると思います。できればその下の椅子のように(おそらく)背板に木材が入ってるものがよいでしょう。座り心地もそこそこだと思います。しかしクッションがあまり分厚いと減衰します。これも中古屋に行くと状態はともかく捨て値で売られていると思います。
山善(YAMAZEN) サイバーコム レザーアームチェア ダークブラウン MML-303(DBR)
- 出版社/メーカー: 山善(YAMAZEN)
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オカムラやイトーキなどのオフィスチェアはおすすめされません。だいたいのものは底面も背面も大体複雑な形状になっていて取り付け場所の確保ができないからです。あと価格的に積極的にネジ穴を開けたいと思えません。
クッションに入れて運用する方法をとるのであれば、取り付けを行う必要がないのでどんな椅子でもよいと思います。ただし発熱するので気を付けてください。また、座り心地に難があり、かつ振動が減衰しがちです。
振動ユニット
現在一般的なものは以下の上海問屋のものです。出力50W,インピーダンス4Ω、再生周波数20-200Hzと十分な性能です。これのいいところは、ターミナルむき出しなのでスピーカーケーブルを直接させばいいところと、取り付け用ネジ穴が飛び出しているので、取り付け面が多少婉曲していても止められるところだと思います。半面、クッション運用には出っ張る部分があるので不向きに思います。困ったらこれを二つ購入して尻の下に二つつけるか、尻と背もたれ腰あたりにつけておけばよいと思います。付属のタッピングネジの長さが絶妙ですので、取り付け対象が薄い場合は貫通して飛び出ます。必要なら短いネジを買いましょう。M4でよかったはずです。
50W 振動ユニット ボディソニック トランスデューサ スピーカーでは再現しきれない重低音の臨場感を振動で再現 50Wハイパワー振動ユニット ボディソニック トランスデューサ ホームシアター 上海問屋 DN-82305
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より安価なものとして、最近発見したのが以下のものです。
なんと1ペアで4915円。上海問屋のものより小さいものの、半値です。
インピーダンス8Ω、出力30W,再生周波数20-80Hz。出力は後述の定番アンプでは実はそんなにでないので気にしなくてよいと思います。周波数は狭いですね。アンツィオ戦の最後の「アンチョビが戦車から這い出て、片手ずつ戦車の上に手をついて崩れ落ちるとこ」の音が響きませんでした。上海問屋のものに比べると直径が10mm程度小さく、薄めです。その分勢いは期待できませんが、ネジ穴が飛び出してないのでクッションにいれる運用ではよいと思います。一方で写真左下のように音声入力はこの細い線から入れる必要がありますので、使うにはひと手間必要です。私はスピーカーケーブルと撚ってはんだ付けして熱収縮チューブ被せました。また、ネジがついていません。一個当たり六本で留めますので、ペアで12本必要です。振動対策でばね座金と座金をついかで買うことをお勧めします。M3で入りました。
取り付けは木材に直径7cmの穴をあけ、そこに底面の突起部を差し込むことが推奨されています。別にそんなことせずに直接当ててねじ止めしてもいいようです。その場合は12mm程度取り付け面から浮きますので、それよりも長いねじが必要です。私は穴をあけた木材を挟みましたが、25mmのねじを使いました。
Dayton Audio TT25-8 ミニ・バスシェーカー 8Ω[ペア] PS-SEX-013
- 出版社/メーカー: Dayton Audio
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インピーダンス16Ωのモデルもあります。
Dayton Audio TT25-16 ミニ・バスシェーカー 16Ω [ペア] PS-SEX-014
- 出版社/メーカー: Dayton Audio
- メディア: エレクトロニクス
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パワーアンプ
私が購入したのは二年前ですので、LP-168HAでした。今は後継のLP-168Sがでていますので、特にこだわりがなければSを買えばよいと思います。
公称40W*2+68Wですが、分解した人の話によると実際はそんなに出せるような設計ではなく、せいぜいその半分程度、だそうです。そもそも入力が13.5V5Aしかないですからね。
注意点としては、同じ商品がいくつかでています。値比べをして安いのを探すことをすると思いますが、ACアダプタが付属していないものも含まれています。ACアダプタなしを買うと結果として高くつくのでご注意ください。
適合したサブウーファ出力がついていれば、他のアンプでも問題ありません。5000円以下でしっかりしたやつがあれば教えてください。
以下の販売が、オーディオケーブルとバナナプラグがついてお得かもしれません。
スピーカーケーブル
アンプのターミナルのサイズ的に導体断面積が0.75m^2か1.25m^2のものが良いと思います。赤黒のものがアンプのターミナルと色が揃うのでわかりやすいですね。ホームセンターにいくと「VVF」という名前で切り売りがあると思います。
長さは、最低5mあると取り回しに余裕ができます。内訳は
- アンプの設置高さ1m
- 振動ユニットの設置高さ1m
- 取り付け位置とアンプの水平距離1m
- 遊び2m
です。あまり余裕がないと、ケーブルがアンプと振動ユニットの最短距離を通ったり、何かするたびにアンプが落下するという悲劇が起こります。1mあたり50-100円程度なのでケチらず用意しましょう。
オーディオケーブル
アンプへの入力がRCAですので、音声出力端子に合わせて必要なものを買いましょう。もしアンプと音声出力部が距離があるなら、長いケーブルを買うか延長ケーブルを用意しましょう。
以下のものは紹介したアンプセットに付属していますね。
ねじ・ワッシャー類
振動ユニットの欄に書いてしまったので省略します。
あ、一点だけ。上海問屋の振動ユニットは、M4の標準的なワッシャーだと、ネジ穴部分の補強パーツに干渉して収まりません。もし外径が小さいものがあればそれを使用してください。
ドリルドライバ
下穴をあける&ねじ止めするのに使います。錐+ドライバでもいいです。クッション運用ならどちらも不要。ドライバで下穴開けずにネジを埋め込むこともできますが、体力使うのと板がそこから割れる恐れがありますので注意してください。
オプション
スピーカーケーブルとアンプの接続は、ケーブルの絶縁体を除去して直接差し込み、挟むように固定します。通常はこれで十分なのですが、邪魔な時は抜いておきたい、という場合は厄介です。撚線をばねで挟むので、だんだん癖がついて広がってきます。だんだんうまく差し込めなくなったり、手に刺さったり、一部が折れて床に落ちたりします。とても細いので刺さると痛いです。
振動ユニットとの接続は、ねじ穴を横切るように穴が開いていて、そこにケーブル露出部を差し込んでネジで抑え止める方法です。これが振動ユニットだと厄介でして、使用しているうちに振動でネジが緩んで、ケーブルが抜けることがあります。ネジで挟んでいるので、アンプ側以上にひどく変形します。
そんなケーブルの抜き差しを楽にするために考えたのがこちら。
アンプ側(根元に赤/黒の絶縁テープを巻き付けています)
振動ユニット側
アンプ側はターミナルを開いて差し込むだけです。もっと抜けやすいのかな、と思ったんですけど径がギリギリなのもあって、がっちり噛んでくれます。抜くときは引っ張るだけでは抜けず、きちんとターミナルを開く必要があります。差し込む部分の断面積が円でないので、接地面積もそこそこありそうです。いまのところ問題はでていません。左右の端子と接触する可能性があったので、補強の意味も兼ねて絶縁テープを巻きました。
振動ユニットはボルトに通して締めるだけです。ボルトが緩んだり、緩まなくても端子が遊んでしまうことがあったので、ワッシャーとばねワッシャーを買ってきて噛ませています。サイズはM5であいました。ボルトを六角穴付きのものに変更すると、六角レンチで締められるので便利かもしれません。
ケーブルが赤黒緑白と四本あるのは、振動ユニットを二つ利用するのが分かっていたので、VCTFという種類のケーブルの4芯のものを買ったからです。ホームセンターで切り売りされていました。スパイラルチューブなどなくても一本にまとめられたので便利。シールドつきのVSVCだとかMVVSを使うと、ノイズが乗りにくくて便利かもしれません。
富士電線工業 VCTF 0.75sq×4芯 ビニルキャブタイヤコード (丸型ケーブル) (0.75mm 4C 4心) (電線切売 1m?)
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使用したのは以下。
もしスピーカーケーブルが0.75m^2の場合はR1.25-5を購入してください。
上のものがワイヤストリッパもついていて安価でした。注意点としては上記シリーズであればFK3,ほかのシリーズであれば「裸圧着端子用」のものを購入してください。絶縁圧着端子用などを買ってしまうと、端子の取り付けができません。
基本的な圧着の仕方は
- ケーブルを端子の穴より少しだけ長く剥く
- 工具に位置調整をしながら端子を挟ませる
- 工具に挟んだ端子にケーブルを通す
- 工具を締める。両手を使ってもいいし、体重を乗せてもよい。ゆるいと抜ける。
です。
圧着する位置などは以下のURLなど詳しいサイトを見てください。
知っていると役立つ“圧着端子”のはなし|FA Ubon(もの造りサポーティングサイト)
まとめ
- まず家が必要。なければ床への防振した上で音量絞り目で
- 次に椅子選び。クッション薄いほうが振動伝わります
- 安価な振動ユニットは二種類あるけど工具類ないなら上海問屋一択
- アンプは実質LP-168S一択
- スピーカーケーブル&オーディオケーブルも忘れずに
明日くらいに組み立て編書きます。部屋の掃除が終わってたら振動椅子x3の写真あげます。