E7を組んだので、E3との比較、組んでみた所見、組むうえであると便利なこと、注意など書いときます。
組み立て者について
- Flexispot E3を2台組んだことがある
- E3を使ったことがある
- 成人男性
- 快適な作業環境の研究に並々ならぬ関心
- リモートワーク中に色々あって体が破壊されている
比較感想
組み立て印象
E7のほうが圧倒的に楽です。 理由としては、E3はE3取扱説明書のステップ1,2がそれ以降の工程と天地が違うことがあります。
E7では、足パーツ側から横板パーツに固定するので天地を返さずに足の組み立てができます。なんならE7取扱説明書のステップ1終了後に天板の上にのせてしまえば、そのまま最後まで持ち上げる必要はありません。 Flexispotで一番重いのはモーターが入っている足パーツなので足パーツが含まれている部品の天地入れ替えが一番大変です。
高さ
E7のほうが天板込み高さになっているようなので低いです。 数値から実際高さを計算しやすいのでちょっと楽程度。
コントローラ
物理ボタンのE3の圧勝です。
E7ではタッチパネルになっています。 根本的な話としては、機能が固定されているデバイスにわざわざタッチパネルを、しかもフィードバックがない状態で設置されることが苦手です。
ただ実際使ってみたところそれ以前の話でした。 具体的には、コントローラはデザイン上天板の端に揃えて設置する想定になっています。 この位置に設置したあとに天板奥に配置されているものを取ろうと立ち上がりながら手を伸ばしたときに、コントローラに足が触ったときに反応して昇降が始まりました。布越しです。 これは致命的だと思います。 姿勢が崩れて怪我や破損につながる可能性があります。
対策として天板端に触れたときに触ることがないよう、天板の端から飛び出ないようにコントローラを設置してみましたが、今度は高さ表示が上から見えなくなってしまいました。また、上段のボタンも見えません。
ということで、E7のタッチパネルは最悪だと思います。 E3のコントローラーが単体で購入できるのであればとても置き換えたいです。
動作
確かE3にはなかったと思うのですが、E7は衝突検知機能があります。 ある程度の抵抗があった場合にある程度の距離を戻す機能です。 たぶん便利だと思います。これがあれば椅子の肘置きなどに激突してもへし折らずにすむでしょう。たぶん。
今回の構成への感想
今回はだいぶ実験的な構成でしたが、おおよそ思惑通りで今のところ満足しています。 しかし、結論はもう少し使っていかないとわかりません。
今回設定した実験的要素は二つです。
- 天板
- キャスター
具体的にはFlexispotの製品ラインナップでいうところの「カーブ型天板」のどぎついやつを設定しました。 加工具の問題で多角形にはなっていますが、半径200mmの半円型にカットしました。 この数値の根拠は、自分の胴体の横幅+αと、いい姿勢で腕を横に降ろしたときの肘の位置です。 今後微調整していく予定ですが、おおよそ思惑通りにいい姿勢の状態で腕の重さを机でほとんど支えられるようになりました。 この半円の分だけ体が天板に入りうることになるのでそれを考慮して奥行きは最大の3尺のままにしてあります。
次は電動昇降テレビ台が流行ってくれれば、大抵の机に半円加工するだけで同じ状態にできるのになぁ、と思っています。
あとは追加で適当にグロメットマウント用の穴とかケーブル落とす用の穴をあけようと思います。
キャスターに関しては標準品に近い仕様のものを探して取り付けました。 組みつけてから40mmφのものをみつけてちょっと後悔しています。 自分に必要な高さがどれくらい低いかが分かっていませんでしたが、最低高さである605+50mmでも許容できそうな印象なのでしばらくこのまま使っていく予定です。 もっと低さが欲しくなったら40mmφにします。 キャスター自体の話としては、この糞重い机の移動が容易になったので現環境では非常に良かったです。ほかの環境でも最低高さを上げても問題がない身長であれば選択肢に入れてもよいと思います。
全体の感想
あとから勉強机の存在に気づいてしまい、なかなか悔やみましたがこの天板構成はこれじゃないとできなかったともいえるので概ね満足です。
E7組み立て全体の補足情報
足の組み立て
- 電動ドライバーを絶対に使わない
- 対板のネジ締めは斜めに入った状態で無理やり回してしまったり、締めつけ過ぎてネジ穴を破壊してしまうことがあるので注意する
- 電源ケーブルが最終的に左右どちらから出るのが望ましいかをこの段階で考えておくと後で苦労しない
- ボールレンチあるとちょっとだけ楽
- 大体30度くらいネジに対して傾いてても回せる
- 長いほうが姿勢楽
足の取り付け
- タッピングねじは電動ドライバーがあると非常に楽、というか手でやれるものではない
- 自前天板で下穴がない場合は寸法測りつつだいたいの位置が決まったら鉛筆で足の角の位置を書いておくとずれても修正がきく
- 短辺端まで足を広げる想定になっているが、端を少し開けておくと横にもクランプなど取り付けられる
- コントローラの向きは立ち上がるときなどに椅子をどちらに回すことが多いかによる。足にぶつからない位置が望ましい。
電動ドライバーは、今だとDCMグループの店頭で購入可能なドリルドライバのスターターキットが多分おすすめです。 バッテリー2個ついててあの価格はとてもよいと思います。バッテリーが一番高いのです。 「今回くらいしか使わん」と思ってても、あれば色々な選択肢がめっちゃ増えるのでおすすめ。 「ここに穴増やせばいいだけじゃん」とか「もうちょっと太いドリルで穴大きくすればいいんでしょ?」とか。 軽率に強度あるフック追加したり棚板増やしたりできます。
インパクトドライバとドリルドライバの2種類がありますが、木工や穴開けが中心になるのでドリルドライバを買いましょう。トルク管理機能ついてるし穴開けに向いています。
商用100V電源が取れる場所でしか使わないのであれば、AC100V駆動の優先のモデルが安いしパワーもあるし何より時間制限がないのでお勧めです。
ちょっと使った感想
- コントローラ1,2番には最低高さと最高高さを振っとくと掃除とか加工の時楽
- 座りと立ちは概算値を入れておいて、実際使うときは随時調整して使う
- 机の端からケーブル垂らすと引っ張られたりしがちなので、穴通したい
- ディスプレイとか太めの電源ケーブルの頭が35mmφくらいないと通らなさそう。ホールソーがいる
- モニターアームをグロメットマウントで取り付けたい
- ケーブルうける網が欲しい
1週間以上使った感想
衝突検知機能とうまく付き合う必要がある
衝突検知機能の検知方法があまりいいものではないようで、そのため私は非常に不便しています。
具体的には、上昇中に下に潜り込んで体をぶつけてしまうと天板が上昇をとめて下がってきます。 ぶつかったものが人間なら「うっ」と思いながらかがめばいいだけなのですが、人間以外のものだった場合非常にめんどくさいことになります。
私はハイバックの椅子を使っています。作業の区切りで立ち作業にしようと思って机を上げつつ、横の棚のものを取ろうと椅子をまわしたところ、背もたれが天板にぶつかりました。 タイミングが非常に悪かったようで、背もたれが天板に潜ってから天板が下がりました。どうなったと思います?Flexispotの足のほうが浮きました。 上昇させて足を付けさせるしかないのですが、上昇させると衝突検知機能が反応して同じ状態に戻ってしまいます。めんどくさいので強引に椅子を引き抜きました。天板の底面にはばっちり椅子で支えられた跡が残っていました。
逆に、下降中にも天板に体重をかけるなどの負荷をかけると、下降停止して上昇をします。
「天板の昇降が終わってから動け」と言われたら何も言い返せません...
この通り、いまのところ、衝突検知機能では不便しかしてません。 タッチパネルの操作性の悪さもあって、E7ではなくE3のほうがよかったのではないか、と思っています。
読書の時の姿勢がいい感じになった
体が入るように天板に切れ込みを入れていますが、これが非常に怠惰な姿勢での読書に向いてます。 プールで浮き輪に入って手を引っかけて支えているような姿勢ができます。 高さを高めの80cmくらいに設定するといい感じだなぁ、と重宝してます。
その他
あとは使っているうちに気づいたらなんか書き足します。