takashiskiのブログ

覚書の殴り書き

「大学生協PCはぼったくり」という話の人は話半分できくといいよという話

大学生協PCは価格相応か否か」という話題は、毎年春が近づくと盛り上がります。 今回は別件で大学生のPCを引き合いに出すことがあって思い出したので、言いたいことだけまとめます。

なお、私は大学生協の回し者などではなく、「大学生協がぼったくり?嘘だろどうみたらそんな考え方できるの?激安では?」みたいな考えを持っているだけの1労働者です。

大学生協PCは高いのか安いのか

結論から言うと、高いと言っている人は本当に高いと思って言っているし、安い/価値相応だと言っている人は本当にその価値だと思っています。 わけがわからないですね。もうちょっと具体的な話をします。

私の結論は、「生協PCが高いのか安いのか判断つかないけど、とても安いとは言えない金額だしぼったくりと言っている人もいるからほかのやつのほうがいいのかもしれないけどよくわからない」というようなことを考えた人は迷いなく大学生協PCを買うべきです。何故ならば、大学生協PCはそのような人に最大限の利益を与えるために設定された仕組みだからです。

逆に、以下のことの大半を満たす人であればとても高く感じるでしょう。

  • 今現在ノートPCを所持している
  • ノートPCの持ち運びを頻繁にすることに慣れている
  • 今現在所持しているノートPCの性能がある作業をするときにどの程度の水準なのか把握している
  • ノートPCの部品交換が自分でできる
  • ノートPCを短いサイクルで買い替えている
  • ノートPCが壊れた場合に代わりに使えるPCを持っている、もしくはすぐに購入することに躊躇いがない
  • ノートPCが壊れた場合にどうしたらいいか自分で判断できる
  • ノートPCを選択する際に、現在の自分の目的ではどのPCを選べばよいか判断できる
  • 気づいたらノートPCが増えている
  • 気づいたらノートPC部品が増えている

前提条件に応じて、価格の感じ方が全く違うのです。

大前提

この議論に関しては、基本的に悪意を持って動いている人間はいません。生協PCが高いと言っている人も生協PCを規格・販売している人も100%善意で勧めています。

例外として存在するのは、「大学生協PCは高い!生協PCと同スペックのPCはこれくらいの値段で買える!このPCがおすすめ!」というように、特定のPCが買いたくなるように話を誘導しているアフィリエイト収入を目的とした記事を書く人です。このような記事は、価格の評価をPCの性能だけで評価しています。「私は元PCの販売をしていて大学生協に納入していたこともある」みたいな書き出して色々書いてあったとしても、現在はアフィリエイトで利益を出したいだけなので不都合なことは書きません。

大学生協PCと同性能帯のPCの価格

厳密には、大学生協推奨パソコンなどという名称で販売されていることが多いと思います。 各大学の各学部の人間が集まって、自分の学部学科で実施する講義では何がどの程度必要なのかを議論して決めているようです。 大学ごとに文化が違いますので、大学ごとに基本的に異なるPCが採用されています。

ざっとみているかぎりだと、生協PCと同ブランドのPCでほぼ同構成のものを買おうとすると数万円、おそらく5万円程度は安く買えます。 新興ブランドだと価格をさらに下げてきますので、下手すると10万近く差が開く場合があります。ただし、ぱっとみてわかる性能以外のところを犠牲にしている場合がありますのでご注意ください。

ここで、アフィリエイトブログだとかたぶん人に言われた仕事しかやったことない人は「5万円も利益を載せている!ぼったくりだ!」と叫びます。 落ち着いてください。もうちょっと見ていきましょう。

ここがやばいよ生協PC

前の項で説明をした価格差は何かというと、保険とサポート費用です。

このサービスは、現在はQG-careという名前のようです。以下は2019年のもののURLです。

https://newlife.u-coop.or.jp/yamagata/standby/pc/pdf/QG-Care.pdf

勘のいいひとは、一読するだけで頭がおかしいことがわかるでしょう。

「たったの」数万円でこのサポートが4年間も受けられるのです。

どれぐらい頭がおかしいかというと、典型的な事例として紹介されているものとして以下の二つがあります。

  • シャーペンをPC上に開いたままPCを閉じて液晶を割ってしまった
  • PCに水をこぼした

これらが、大学内の生協窓口へいって5000円を払うだけで修理をしてもらえるのです。しかも、その間の代替機を貸してもらえます。

ぴんとこないでしょうか? 同等のことを、生協PC以外で行った場合のことを考えましょう。 基本的には購入元に問い合わせます。家電量販店であれば持ち込みができますし、オンライン通販であればサポートへの電話問い合わせでしょう。 状態を説明して、送り返して、状態調査ののちに状態報告とともに修理の見積もりが届くでしょう。 今回の事例のシャーペンはさみも水こぼしも利用者の過失ですので、実費請求になると思います。 そこで修理をするという契約をして初めて修理することになります。1週間で済めばいいですが、2週間くらいかかってもおかしくありません。 かかる費用もいくらでしょうか。下手したら+数万円でもう一台買えてしまう金額かもしれません。 さらに、その間あなたの手元に動作するノートPCはない状態になります。 ノートPCを使わない講義はでれますが、ノートPCを使う講義はすべて何もできなくなります。 レポート作成などもPCは使えません。幸い今はスマートフォンをほとんどの人が持っているので、ある程度のことはスマートフォンでできなくもないのでしょうか。

どうでしょうか。ぴんときましたか? 「私はそんなことはしない!」という人もいるでしょう。 破損の危険は不注意による事故だけではないのです。

大学生活ではノートPCを毎日持ち運ばないといけません。 流石に置き忘れはサポート外ですが、落としたりぶつけたりということは対象になっています。 電車通学の場合は、超満員の電車で通学しないといけない人もいると思います。このとき人の圧は、路線によっては耐久性に優れているといわれているpanasonicLet’s noteの液晶ですら割ってしまうという話すらあります。 ノートPCを精密機器だと理解して、自分では細心の注意を払って取り扱ったとしても、周りは精密機器を持っているとは知らないし配慮してくれないので持ち運び中は常に破損のリスクが付き纏います。

知っている範囲で信じられない事例としては、「ノートPCを裸で自転車のかごに入れて走行し、液晶を割ってしまった」という事例がありました。小学生ではなく、大学生です。生協PCだったので前述の対応で修理してもらえました。

つまり、大学生協は4年でたったの数万円で、破損のリスクがとても高い状態のノートPCを常に使える状態にして円滑に大学で学べるような環境の整備をしているのです。

また、大学生協では講習会をやっています。今までPCを触ったことがないような人でも、最低限レポートが書けるような状態にもっていくための講習などです。

最後に、やはり複数人が同じものを持っているということは大きいです。同じ機器を持っている人間同士で相談しあうこともできますし、教員や生協職員にこういうことがしたいんだけどできないという相談をする場合、自分は初めてのことでも相手は同じ質問を複数の人間からされていてすぐに「ああ、あれね。こうすればいいよ」と教えてもらえるかもしれません。

そうそう、一つ忘れていました。大学生協は、4年間戦えるような性能を設定している、とはいっているものの、4年も使うとバッテリーもへたってくるし、性能的にも見劣りするものになります。残念ながらバッテリーのへたりは保証対象外です。 なんと、大学生協PCは修理を断って修理費用の代わりに再購入補助を受けることができるのです。 なので、大学生活後半で壊れた際は新しいPCをちょっと安く買うことができます。

その他、大学によるのかもしれませんが、充電器を忘れた場合に充電器を貸してくれることがあるようです。

大学生協PCが高いと思う人はどんな人か

  • たまたま4年間一度も破損しなかった人
  • 性能が高いPCが必要な趣味を持っていて、快適な作業環境の基準が高めなのでノートPCもある程度の性能がないと不満がある人
  • 趣味でノートPCを頻繁に買う人

基本的にどのケースもあまりいません。そして破損のリスクが軽減されるわけでもありません。むしろ破損した場合の修理費用は高くなるでしょう。

大学生協推奨パソコンは、常に破損の機器に晒されるPC自体には対して興味がない大学生のノートPCを常に講義が受けられる状態に保つための仕組みです。あんな金額で絶対やりたくない

「ノートPC、どれを買ったらいいかわからない」という人は迷わず大学生協PCを買うべきです。

逆にPCが大好きで隙あらば性能を向上させようとする人には不要です。持ち運びにはPCケースを使って注意をしてください。