takashiskiのブログ

覚書の殴り書き

anycubic mega zeroのダイレクトドライブ化

この改造の利点

  • リトラクション長を減らせる
  • ホットエンド・エクストルーダ間の接手の破損による流量不足が発生しなくなる
  • 糸引きが減らせる
  • フィラメントの抜き取り・交換が気楽になる

この改造の欠点

  • プリンタヘッド上のエクストルーダが乗っかるので重量的に不利になる
  • ホットエンドを貫通しているPTFEを新規に切りなおす必要があるので、調整の事前知識がないと印刷品質が悪化する
  • mega zero特有の設計による、ホットエンドを全ばらししないといけない+組み方間違えるといろいろおかしくなる
  • 後述の今回採用するパーツの欠点により最初の調整がめんどくさい

anycubic mega zero

厳密には手元にあるのはmega zero 2.0ですがエクストルーダ部に関しては同一なので同じものとして扱います。

改造部品

以下のモデルを自分で印刷して使います。

www.thingiverse.com

色々管理が雑で、あんまり読まずに作業をすると面倒です。

  • トップ図の3Dモデルはエクストルーダの向きが上下反対
    • そもそもmega zero自体が何故か前後反対に取り付ける設計をしてるため
  • 写真は正しい向き
  • しれっとエクストルーダ後段側のワンタッチ接手が別の部品に置き換わっている
  • 挟み込んだ部分の固定方法が書かれていない
    • ネジで止めるか、結束バンドでやると良さそう
    • がっちり固定できないのでどう頑張ってもリトラクトや押出開始のタイミングで動く
  • PTFEの長さが記述されていない
    • モーター固定穴が長ねじで設計されていない
    • mm単位で揃えないと取り付けができない

PTFEケーブル

実測したところ、長さは以下の通りです。

  • だいたい92mm

課題

  • 固定方法と支持方法の悪さのコンボで、リトラクション・押出の切り替わりタイミングで必ずエクストルーダ・ノズル間の距離が変わる
    • 接手でPTFEケーブルを両側から強く支えることで解決
    • 青い脱落防止クリップをエクストルーダ側につけないと、必ずアンダーエクストルージョンが発生する

ホットエンドの組みなおし方

PTFEや接手を外す

利用状況によっては、PTFEチューブに接手が強くかみついて抜けないことがある。 その場合は接手をまわしてPTFEチューブと接手をまとめて外してからPTFEチューブを押し込み切って接手を外す

ホットエンドを加熱する

直前まで使っていた樹脂の温度にする

1.5mmの六角レンチをホットエンドに差し込み、残った樹脂を押し出す

一番細いレンチならノズルまで入るので残りを押出きれる

加熱したままスパナやペンチでノズルを緩める

加熱状態で増し締めしてあるはずなので、すこしゆるめる

ヒーターブロックを固定した状態で回さないとヒートブレイク側が回ってしまうので注意

クールダウンする

常温になるまで待つ

その間に別の作業をする

PTFEチューブをちょっと長めに切る

ちょっと長めに切るのは、ヒートブレイクに面を合わせるため

冷えたホットエンドをばらす

4部品にばらす# この改造の利点

  • リトラクション長を減らせる
  • ホットエンド・エクストルーダ間の接手の破損による流量不足が発生しなくなる
  • 糸引きが減らせる
  • フィラメントの抜き取り・交換が気楽になる

この改造の欠点

  • プリンタヘッド上のエクストルーダが乗っかるので重量的に不利になる
  • ホットエンドを貫通しているPTFEを新規に切りなおす必要があるので、調整の事前知識がないと印刷品質が悪化する
  • mega zero特有の設計による、ホットエンドを全ばらししないといけない+組み方間違えるといろいろおかしくなる
  • 後述の今回採用するパーツの欠点により最初の調整がめんどくさい

anycubic mega zero

厳密には手元にあるのはmega zero 2.0ですがエクストルーダ部に関しては同一なので同じものとして扱います。

改造部品

以下のモデルを自分で印刷して使います。

www.thingiverse.com

色々管理が雑で、あんまり読まずに作業をすると面倒です。

  • トップ図の3Dモデルはエクストルーダの向きが上下反対
    • そもそもmega zero自体が何故か前後反対に取り付ける設計をしてるため
  • 写真は正しい向き
  • しれっとエクストルーダ後段側のワンタッチ接手が別の部品に置き換わっている
  • 挟み込んだ部分の固定方法が書かれていない
    • ネジで止めるか、結束バンドでやると良さそう
    • がっちり固定できないのでどう頑張ってもリトラクトや押出開始のタイミングで動く
  • PTFEの長さが記述されていない
    • モーター固定穴が長ねじで設計されていない
    • mm単位で揃えないと取り付けができない

PTFEケーブル

実測したところ、長さは以下の通りです。

  • だいたい92mm

課題

  • 固定方法と支持方法の悪さのコンボで、リトラクション・押出の切り替わりタイミングで必ずエクストルーダ・ノズル間の距離が変わる
    • 接手でPTFEケーブルを両側から強く支えることで解決
    • 青い脱落防止クリップをエクストルーダ側につけないと、必ずアンダーエクストルージョンが発生する

ホットエンドの組みなおし方

雑手順です。

PTFEや接手を外す

利用状況によっては、PTFEチューブに接手が強くかみついて抜けないことがある。 その場合は接手をまわしてPTFEチューブと接手をまとめて外してからPTFEチューブを押し込み切って接手を外す

ホットエンドを加熱する

直前まで使っていた樹脂の温度にする

1.5mmの六角レンチをホットエンドに差し込み、残った樹脂を押し出す

一番細いレンチならノズルまで入るので残りを押出きれる

加熱したままスパナやペンチでノズルを緩める

加熱状態で増し締めしてあるはずなので、すこしゆるめる

ヒーターブロックを固定した状態で回さないとヒートブレイク側が回ってしまうので注意

クールダウンする

常温になるまで待つ

その間に別の作業をする

PTFEチューブをちょっと長めに切る

ちょっと長めに切るのは、ヒートブレイクに面を合わせるため

冷えたホットエンドをばらす

4部品にばらす

  • ヒートシンク
  • ヒートブレイク
  • ヒーターブロック(ヒーターとサーミスタは外さなくてもよい
  • ノズル

ヒートブレイクとノズルに樹脂が残ってたら断面から削り取る

ヒートブレイクにPTFEチューブを差し込んで断面を整える

ノズルと接する部分で、隙間があるとアンダーエクストルージョンの原因になるのでなるべく断面にぴったり合うようにカットする

ノズルをヒートブロックに取り付ける

  • 手で雑に回して入るところまでいれる
  • 無理に締める必要はない

ヒートブレイクをヒートブロックに取り付ける

  • やりづらければヒートシンクをヒートブレイクに取り付けてから行ってもよい
  • ノズルの前にヒートブレイクを取り付けてしまうと、ヒートブロックの高さ方向の位置が変わってしまい、覆いと干渉する

ホットエンドを組み立てる

接手を雑に回して取り付けた後に、PTFEチューブを一番奥まで押し込んで、そのうえで接手をレンチやペンチでちゃんと締める

ノズルの増し締めをする

  • ゆるめるときと同様で加熱状態で増し締めをする
  • ほんの少しだけでよい
  • 無理に力を入れて回すと、ヒートブロックのネジ山がねじきれる

プリンターヘッドを組み立てる

Z原点の再調整を行う

  • だいたいずれてるので再調整する
  • プローブを使っている場合はプローブオフセットを調整する

テスト印刷をする

  • いい感じならおしまい!