takashiskiのブログ

覚書の殴り書き

2022年3月 他人に薦めたい漫画

適当にここ何か月かでよかったなってやつ並べる感じ。

じしょへん

読み放題に入ってたので読んで、そのまま最新刊まで買ってしまった作品。

タイトル通り、辞書編集部に在籍して漢和辞典の改定に取り組んでいる主人公の話。 めちゃくちゃ時間がかかる事業だからか、思い返すとスケジュールをどうするかの話が結構な割合で出てきてる気がする。 スケジュールを組んでいるつもり(机に「発行まであと4年!」って貼ってあるだけ)の主人公にスケジュールの立て方の話をするとことか。 ずるずると発行予定時期を過ぎてしまっているのが何故なのか、制作部に人間を引っ張ってくる話とか。

現行が50年前だから、活版なので現在の出版では流用できず、すべておこしなおしするしかないとか、当時携わった人たちもうみんな70歳オーバーとか楽しいとこばかり。

主人公が辞書にはまったきっかけもおもしろかった。

しょせん他人事ですから

弁護士もの。事務所のめっちゃよく見える場所に「他人事」と書かれた書を飾ってる。 現在でてる1巻2巻はともに、弁護士である主人公の元にネットでの誹謗中傷の対応の相談が持ち込まれる話。 1巻は「どうしたらいいのか...」という感じの相談者で、2巻は「リストアップしてきた!こいつら全員丸裸にしてくれ!!!」という超好戦的な相談者。2巻の話は少なくとも3巻に続く。

基本的にスカッとする話ではない。読者は部分的にスカッとすることもあるかもしれないけど、相談者はもやもやした気持ちは晴れることはなく、なんとか折り合いをつけて終わっていくような組み立てになってる。

情報開示請求からの慰謝料請求、こんな大変なんだなぁ。

リエゾン

医療漫画。結構話題になった作品。

うっかりもの・ドジな研修医の主人公がやらかして猛烈に怒られるところからスタート。 そして次の研修先として決まった児童精神科で発達障害ADHDであると診断される。 家庭環境などの振り返りから、主人公が自分も発達障害であることを受け入れて再スタート。ここまで実質OP。

児童精神科が舞台で、登場する患者は訳あり家庭か、発達障害候補。そして主人公も発達障害。あと上司も発達障害

twitterで話題になった「ADHD?ああ俺だって忘れ物よくするとみんな多かれ少なかれ同じように苦労してるんだ」に対して鞄ぶちまけて色々なことを忘れていることの話を一通りして「これって普通なんですよね?みんな同じなんですよね?」って問いかけなおす話は3巻です。

イビルヒーローズ

「主人公はある日知ってしまった!!!人間を襲う怪物であるイビルズを倒して世界を救っているヒーローは実はイビルズと同じ存在でマッチポンプだった!!!そして主人公は偽物だらけのヒーローの中に存在した本物のヒーローから魂を捧げられて実質ヒーローになっていた!!!!」みたいな1話から始まる作品。

なお、告発しようにも世界はイビルに掌握されていて告発しようとするとどこからともなくヒーローが現れて告発しようとした人間は消される。

原作は光永康則光永康則せんせーの作品は作画が別の人でも、何故か全部同じ光永康則の匂いがする...

月が導く異世界道中

人間として現代で暮らしていた主人公が、実は両親が異世界人(ヒューマン:人間と似ているが人間とは異なる種族)で過去に女神との約束に従い異世界を救うために異世界に勇者として召喚される....はずが、主人公が両親に似ず美形ではなかったために女神に嫌がられ、女神から祝福どころか実質呪いを与えられて「とっとと死んでくれ」と過酷な世界の果てに飛ばされるとこから始まる話。

主人公とは別にヒューマン種を救う勇者は必要だからと近くにいた美形の人間二人が攫われて勇者として巻き添え召喚された。勇者の二人は主人公とは違って女神の祝福を受けて、女神の啓示と共に安全な国の信頼できるところに投げ込まれた。

主人公の"甘さ"とその甘さを維持するために厳しい部分を主人である主人公に見せずに意に沿ったことを実行しようとする従者たちの日常系....なのかもしれない。

主人公は圧倒的な"暴力"を持ってるので、その気になればすべての障害は暴力だけでなんとかなるのだけど人間的常識が邪魔をしてあまり行使しようとしないため、いらない苦労がいっぱい降ってくる。一方勇者は上手に使ってヒューマン社会でいい立場を作っている。一人はよくあるチート無双野郎って感じ。一人はうまく立ち回れるカリスマ。ここらへんの対比も面白いかもしれない。

まだ漫画になっていない原作部分だと、主人公がそれによって明確な痛い目にあってたりする。

木野ことらせんせーの絵がいい。 話もまだまだ面白くなるところ。

原作読むのを1年くらい我慢してたのだけど、先日とうとう我慢できなくて原作最新刊まで全部読んでしまった。 キャラが好きだから読み切ったけど、途中からバトルパートや日本文化のねじ込みが入ってきてちょっといまいちな感じではあった。 たぶん最後まで買うけど。